お誕生日おめでとう


もう 何度目になるかしら あなたをこうして 祝うのは

わたしに出来るのは あなたを守ること

あなたを守ってあげることしか 出来ないけど


ときに運命は 残酷な試練をお与えになる

けれど

それに流されず それに腐らず

もがきながら 苦しみながら 懸命に

仲間と共に 大切な日々を重ね

悠久の時を過ごすあなたは 何より美しい

わたしにとって 誰より誇れる人

かけがえの無い 宝物

”わたしのことは、もう忘れて…”

そんなふうに言ったら あなた 怒るでしょうね

眉間に皺を寄せ すごく困った顔をするでしょうね


でも これだけは言わせて


あなたは あなた自身のために

あなたは あなたを愛してくれる人のために


生きて


わたしだけが知っている 情熱を秘めた その眼差しで

あなたを 全身で受け止めてくれる誰かを

あなたを 全身で慈しんでくれる誰かを

見つめて欲しい これからは

それが わたしの願い

それが わたしの幸せ

いつも いつまでも 見守っているから

あなたを 遠くから 見守っているから

いつか あなたがわたしを忘れる日が来ても

いつか 皆があなたを忘れる日が来ても


わたしは

わたしだけは

あなたを忘れない

ずっと 忘れはしない



今 言いたいのは ただ一つの ”ありがとう”



あなたが この世に生を受けたこと

あなたと この世で巡り逢えたこと

あなたと この世で愛し合えたこと

すべてに 今 感謝して

わたしは旅立つ


これで わたしは往くことが出来る


時が流れ いつか再び生まれ変わっても

もう一度 あなたと出逢いたい…

もう一度 あなたに触れてみたい…

あなたはわたしの ”命”そのものだから



お誕生日おめでとう



鈍色の手をした、勇敢な戦士へ――。


鈍色の手をした、優しい戦士へ――。